POPOLOGです。今朝、インターネット上を駆け巡ったBaidu IME、Simejiの入力内容の無断送信事件には、驚かされました。
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どんな事件だったのか?
- 中国の「Baidu」提供のBaidu IME、Simejiアプリで入力した日本語が無断送信されていた
- 初期設定で、ほぼすべての入力情報を送信する仕組みになっている
- クレジットカードやログインIDなどの個人情報も全角モードで入力だと対象
- Simejiは設定オフでも送信していた(開発元は不具合と発表)
初心者にも分かりやすく解説してくれている記事です。
→ マジヤバイ! Baidu IMEとAndroidのSimejiが個人情報を中国に送信。まとめと対策 | More Access! More Fun!
他のIMEアプリと何が違うの?
Google日本語入力やATOKといったアプリにもクラウドを利用して日本語変換する機能はあります。二つとも利用者の同意を得た上で、入力内容が分からないように一部のみを送信するなど、細心の工夫がされているようです。
何が問題だったのか?
アプリにはアイデアやデザインは重要ですが、根底にあるものは「安心」だと思っています。「このアプリは怪しい」「この会社のアプリなら」と誰もが無意識のうちに考えているはずです。
今回問題だったのは、利用者に「安心」を与えるための意識や行動(設計やテスト)が、おろそかになっていたことです。この部分は有料アプリだろうが無料アプリだろうと同じです。
失った信頼を取り戻すのは大変
以前、Dolphinブラウザというアプリで似たような問題がありました。今は長い期間を掛けて徐々に人気を取り戻しつつあるようです。iPhone版も登場しましたが、僕はまだ使っていません。
一度、不信感を抱いたアプリはどれだけ便利であっても「心のどこかに引っかかる」ものがあるからです。よく言われることですが、失った信頼は取り戻すのは難しいです。
Simejiの修正版が即日アップデートされたようです。使用されている方はお早めに!
ほんじゃまた。