WSUSに更新プログラムをあてると起ち上がらなくことがあります。今年に入ってすでに2回あり毎回冷や汗ものです。今回は復旧手順を紹介します。
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目次
復旧手順
KB2720211、KB2734608の適用でそれぞれWSUSがぶっ飛びました。2回も体験したので3回目もあるのではないかと手順を残すことにしました。
1.管理データのバックアップ
管理データはWindows Internal Database(以下、WID)に保存されます。そのデータベースのバックアップを取得します。
- サービス一覧より[Windows Internal Database (MICROSOFT##SSEE)] を停止します。
- WSUSのルートフォルダにある[UpdateServicesDbFiles]フォルダをバックアップします。
- サービス一覧より[Windows Internal Database (MICROSOFT##SSEE)] を開始します。
2.WSUSのアンインストール
ここは大変重要です。
アンインストールを実行するとウィザードが起動します。そのとき削除するデータの選択を求められます。
[Windows Server Update Services 3.0 SP2 データベース] は削除します。これは先程バックアップを取ったファイルです。
[ログファイル] は削除しても残しても構いません。
[ダウンロードされた更新ファイル]は絶対に削除していはいけません。これはサーバにダウンロードされた更新プログラムファイル群です。削除してしまうと復旧時に管理データベースとの整合性がとれなくなるためです。
3.WSUSの再インストール
データベースはWIDを選択してください。アンインストールでデータベースを削除しているので新規で作成されます。
4.更新プログラムの適用
復旧作業の原因になった更新プログラム(KB2720211、KB2734608など)を適用します。特に問題なく適用されるはずです。
5.管理データの復元
最初にバックアップした管理データを復元します。
- サービス一覧より[Windows Internal Database (MICROSOFT##SSEE)] を停止します。
- バックアップしてあった[UpdateServicesDbFiles]フォルダを戻します。
- サービス一覧より[Windows Internal Database (MICROSOFT##SSEE)] を開始します。
6.再度、更新プログラムの適用
バックアップより戻した管理データベースにも更新プログラムの適用が必要?のようなので、再度、更新プログラム(KB2720211、KB2734608など)を適用します。
とりあえず再構築は完了です。クライアントのと同期が取れているかなどに着目してWSUSの動作確認をしてください。
おわりに
まさか2回も復旧作業をやるとは思ってもみませんでした。サーバ系アプリのトラブルは心身ともに疲労困憊しますね。
ではでは。