プレゼンについて考えさせられることがあった。
ある会議で、これまでの仕事の成果発表を聴く機会がありました。
悪い意味で印象的なプレゼンがありました。自分への戒めのために感じたことを書き留めておきます。
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原稿用紙も考え物
まるで教科書を読み聞かされているようでした。
発表内容を原稿用紙に全て書いてきたようで、よどみがないというか、最初から最後まで感情のない棒読み口調でした。また視線も原稿用紙に一直線で自分の世界に入っていました。
気持ちはよく分かります。
原稿用紙があると精神的な恐怖から逃れられます。伝えたい内容がうっかり飛んでしまうことがありますからね。
私は、これまで原稿用紙は、棒読みになるので使用したことはありません。
しかし、過去を振り返ってみると発表内容を丸暗記したことがあります・・・今思い出すとと胸が痛い想いです。
恐怖から逃れるのではなく、練習を重ね、恐怖に打ち克つことが大事だとつくづく感じました。
原稿用紙(台本)を捨てる方法
- パワーポイントの「ノート」にしゃべる内容を文書で書く。細かいことを気にする必要はない。自分の考えを文章の形で書けばいい。ただし、4文から5文以内にまとめる。
- 1で書いた台本のキーワードをハイライトするかアンダーラインを引いてから、プレゼンテーションの練習をする。つっかえたり話す内容を忘れたりすることをおそれず、全体を流すこと。内容は、キーワードをちらちら見て思いだす。
- キーワードだけを残して台本を削除する。キーワードだけを頼りにプレゼンテーションの練習を行う。
- スライドごとにひとつのキーアイデアを頭にたたき込む。「このスライドで聴衆に知ってほしいことをひとつだけ挙げたらどれか」と自問自答する。このテーマは、スライドの映像や図表が補完してくれる形になっているはずだ。つまり、ビジュアルがプロンプターとなる。たとえばマックブック・エアの標準プロセッサーはインテルのコア2デュオだとジョブズが語ったとき、スライドにはプロセッサーの写真だけが写っていた。聴取に知って欲しい「ひとつのこと」は、性能を犠牲にすることなく超薄型コンピューターを作ったという点だったのだ。
- メモなし、スライドのみをプロンプターとしてプレゼンテーション全体を練習する。5番目のステップまでで、どのスライドも4回は練習することになる。これは普通のスピーカーよりもずっと多い練習回数だ。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
(シーン17:台本を捨てる)
相手の聴きたいことは何か
序盤の問題提起から解決策までは良かったのですが、肝心の成果のアピールが「問題点を解決したことが成果」となっていました。成果の部分で問題点を提起した資料と全く同じものが表示され読み上げられたのです。
確かに問題点を解決したことは成果だと思います。
しかし、聴く立場からは解決したことは当たり前のことで、実施前後でどれくらい改善したのかが聴きたかったです。
プレゼンは、いかに相手に興味を持たせて、その答えを提示することが大事なのだと思いました。
「人のふり見て我がふり直せ」ではありませんが、自分に対して戒めになる印象的なプレゼンになりました。